エコブームの実際
環境問題がクローズアップされ、地球に優しい生活としてさまざまな場所で「エコ」な取り組みが行われている昨今ですが、どうにもそれは、単なるブームとして消費されているような気がしてなりません。新しいもの好き、流行好きな人が飛びつくようにしてうたっている「エコ」でも、結果的にそれが環境にいい影響を与えていたり、ほかの多くの人にエコ活動への意識や環境危機への興味をもたらしてくれているのなら大いに結構、動機はどうであれ大変すばらしいことであると思います。しかし、自分でよく考えもせずに人まねをしてみたり聞いたことを鵜呑みにしたりしてエコなことをやっているつもりでいたけれど、それが本当は全然環境に優しくないことであったら……?そんな本末転倒なことに陥らないためにも、エコブームの只中にいるわれわれは、見たり聞いたりした情報を実践する前にもう一度、自分の頭で「それがベストなのか?」やり方をいろいろ考える必要があると思うのです。
一番よく言われるのがmyはし。外食する際に店で出される使い捨ての割りばしを使わずに、洗って何度も使える自分のはしを持参して使おう、という運動ですが、これにはブームになった最初から賛否両論あり、今でも決着はついていません。というのも、割りばしというのはもともと、日本国内の間引きした木や廃材を再利用して作られたものであるからそれ自体がエコロジカルである。むしろmyはしを洗う際に使用する洗剤と水の方がよっぽど環境に悪い……という意見の一方で、日本で使われる割りばしの97%が中国からの輸入品であり、割りばしを作るために中国ではたくさんの木材が伐採されている。最近ではロシアから木材を輸入して作っているところもあるくらいで、それらは立派な森林破壊行為であると言える……という意見もあり、それら両者とも最もな意見なものですから、安易にmyはしがイイ!orワルイ!とは言い切れないのです。
それならどうすればいいの? と悩むかもしれませんが、大切なのは、あなた自身の基準をしっかり持つこと。自分のライフスタイルや、趣味嗜好を加味した上で、自分がmyはしを使うべきなのかそうでないのか、判断しなければなりません。はしに限らず、誰かがやっているから、みんながああ言うから、ではなくて、自分なりの価値基準をもってエコに取り組んでいけたらいいですね。